こんにちは、元東京消防庁消防士・救命士のきゅーぶです!
いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます!
今回は、「消防士や救命士の髪型って決められているの?」がテーマです。
結論から言うと
・・・『一応決められています』!
でも・・・
- 一応ってどういうこと?
- どんな髪型に決められているの?
- 髪の毛は染めていいの?
- どこで散髪するの?
こういった疑問に対し、実際に東京消防庁消防士・救命士として10年以上働いていたきゅーぶが徹底解説します。
※ここでいう救命士とは消防勤務の救命士です。病院等に勤務する救命士の事ではありません。消防勤務の救命士は消防士であることが前提ですので、「消防士」を「消防勤務の救命士」と読み替えてもらって構いません。
一応ってどういうこと?
総務省消防庁、つまり「お国」からこういう髪型にしなさいというような指定は特になく、全国統一の決まりはありません。
各自治体、つまり各消防本部ごとに規則が決められています。自治体によっては明確に決められてない場合もあるようですが、どの本部でも男性は「短髪」、女性は「長くても肩くらいまで」というのが大体の共通認識になっていると思います。
消防学校では男性はほぼみんな坊主かそれに近い頭髪でした。女性は肩くらいまである人が多く、さすがに坊主はいませんでした(笑)
しかし、所属に出てある程度経験年数を積むと、上司や先輩よりも部下や後輩の方が増えてきて頭髪について注意してくる人が減ってくるため、度を越さない範囲で髪を長くしたり、しっかりセットしてきたりする人が多くなってきます。
もちろん、消防学校では厳しく注意や指導をされますが、所属に配属されてからは経験年数を経るごとに自由度が増しますし、男性は角刈りにしなさいだとか、女性はおかっぱにしなさいだとか具体的には決められているわけではないので「一応」決められていると表現しました。
どんな髪型に決められているの?
絶対的に「この髪型」っていうふうには決められていませんが、東京消防庁では入職時に渡される「消防職員の心得」という小さな黄色い冊子があり、そこには大体このように書かれています。
『自然な色、清潔で端正な頭髪を心がける。長い髪は、職務上、機器への巻き込みや傷者の血液・嘔吐物の付着などの恐れがあるため、事故防止の観点からも活動的で、職務遂行上適切な髪型を心がける。』
都民や市民の目があるためやはり色や清潔さは気にしなければなりませんね。長さに関しても、火災現場では長いほど燃える可能性は高くなるでしょうし、機械への巻き込みや感染などのリスクも長いほど高くなります。
また、シャワーやお風呂に入っている際に出場指令がかかったらすぐに出ていかなければなりませんが、髪が長い人ほどびしょびしょのまま出場することになってしまいます。
訓練などでたくさん汗をかいたり、放水の水を浴びたりしても短髪であれば拭きやすいし乾きやすいですよね。
つまり、消防の髪型は安全と作業効率を考慮していることが一般的です。
実際の消防職員の髪型で多いのは、男性で若い人はベリーショートやスポーツ刈り、ソフトモヒカンなどの刈り上げ系、中年以降では七三分けや普通の短髪といった感じです。
消防学校では『入校のしおり』に「男子学生は1.2センチ程度の角刈りかスポーツ刈り、女子学生は肩までのショートカット」と指定されていますが、実際に在校している男性はほとんどが坊主かそれに近い髪型です。
これは先ほど説明したように、作業効率を重視しているためです。
消防学生はほぼ毎日のように活動訓練やトレーニングをするため髪が短いほど汗や水分が乾きやすく拭きやすいというのと、訓練では防火帽(火災活動用ヘルメット)や保安帽(活動用ヘルメット)をかぶるため髪が短いほど頭にフィットしますし、髪が長いと中に熱がこもってしまいます。
あとは協調性というかノリというか、周りがみんな坊主だから俺も坊主にしてみよーっていう人もいます。かく言う私もその一人で、最初はスポーツ刈りでしたが、周りに感化されてしばらく坊主の期間がありました(笑)
しかし、最近では所属に配属されてからはあまり坊主にはするなと指導されたりします。
というのも、大人の坊主だと人によっては威圧的な印象を与えてしまうからです。
一般の方には人当たりのいい柔らかい印象を与えたい組織としてはやはり坊主はあまり好ましくないのでしょう。
また、最近流行りのツーブロックも異質を嫌う公務員としてはあまり好まれず、上司や先輩から指導を受ける可能性が高いのであまりオススメではありません。ゆるい所属やフレンドリーな職場環境であれば大丈夫かもしれませんが、なかなかそういった場所は少ないでしょう。
髪の毛は染めていいの?
結論から言うとダメです。
おそらくどこの消防本部でも「自然な色」とされているため、男性で髪を染めている消防職員はほとんど見たことがありません(白髪染めで黒に染めるのは別)。
髪を染めてこようものなら上司や先輩から必ず厳しい注意や叱責を受けるでしょう。
髪の色について明言されていない本部でも、公務員は「異質」を嫌う風潮がありますので、みんなが黒髪なのに一人だけ茶色とかだと明らかに浮きますし絶対によく思われないでしょう。
しかし、女性では軽く茶色に染めている人が割といます。度を越さなければ特段厳しい注意や叱責は受けないようです。
これは男女差別では?(笑)
おそらく、むさ苦しい男だらけの職場で、数少ない女性が可愛くなれば男性側も癒されてWin-Winだからだと思われます(笑)
病院の救命士であれば男性でもかなり明るめな茶色に染めている人もいます。
消防に比べると病院は色だけでなく、髪型に関しても全然ルーズというか自由度が高いです。
どこで散髪するの?
私は消防学校時代は駅前の1000円カットのお店で散髪していました。ほとんどの消防学生もそのお店でカットしてもらっていました。
バリカンで刈ってもらうのですが、当時は39カット(サンキューカット)というのが主流で、横と後ろが3mm、上が9mmの長さのいわゆるソフトモヒカンのような髪型の人がほとんどでした。
私が完全に坊主にした時は友達にバリカンでやってもらいました。
所属に出てからも私は家の近くの1000円カットで切ってもらってましたが、人によっては床屋(理容室)や美容室で切ってもらう人もいるようですし、相変わらず自分でバリカンで刈る人も少なくないようです。
仕事では活動で保安帽や防火帽などのヘルメットをかぶりますし、作業や出向などではアポロキャップや略帽をかぶりますので、正直、髪の毛がつぶされて頭髪のおしゃれをしてもあまり意味を感じませんし、髪が長いと変な髪型になりますので、髪が長いのはあまりオススメしません。
短髪にするだけですので、美容室などで高いお金を払って少しのオシャレをするよりも、自宅でバリカンで刈るか、1000円カットのお店で十分です。
まとめ
消防士や救命士の髪型は・・・『一応決められている』!
- 法律では決められていない。各消防本部のルールで決められているが、明確に決められていないところもある。
- 自然な色で、清潔感のある、端正な髪型と指定されているところがほとんど。
- 髪型は仕事の邪魔にならないように作業効率を重視している。
- 髪の毛は染めたらダメ。女性は軽く茶色にするくらいならOK。
- 自分でバリカンで刈るか、1000円カットで十分。
以上、「消防士や救命士の髪型って決められているの?」でした!最後までお読みいただきありがとうございました!
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write by 宮部泰直
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